なんでぼくは本屋さんが好きなんだろう(「なぜ本屋に行くとアイデアがうまれるのか」を読んで)
おばんです。
ここ何回か、超特急な即席記事を書いたのですが、僕自身があんまりおもしろくなかったので、ここいらでじっくりとこのブログの本道の方に戻っていきます。
なんでぼくは本屋さんが好きなんだろう
僕は本屋さんが大好きです。
たとえ本を買う予定がなくても、街でちょっと時間があけばふらっとその街の本屋さんに立ち寄りますし、自分の探している本の種類ごとにいくつか行きつけの本屋さんを決めています。(小説ならあそこ、新書ならあそこ、みたいな)
この本は、本屋好きな自分が、なんでこんなに本屋というものが好きなのかを、とても流暢な言葉で気づかせてくれます。
この本は確か、1年ぐらい前に池袋のLIBROで平積みになっているところを手に取り、序盤の『書棚は本屋によって違う』を読んだ時点で買うことを決めました。
僕は色んな本屋さんを巡るのが趣味で、東京に住んでいた頃は、休みの日にだいたい3~4件本屋さんを巡って、どこはどういう傾向があるとかを考えていました。(なんて寂しい素晴らしい休日の過ごしかたでしょうか)
なので、同じ本でもそれぞれ本屋さんごとに並べ方が違うという筆者の言葉に、頭を縦にブンブン振りながら読んでいたと思います。
すると、どの本がどのコーナーに並んでいるかで、この本屋がどういう方針で棚づくりをしているのか、すなわち本屋さんの考え方みたいなものが見えてきます。どういう棚が一番いいという話ではなく、好みの問題で、自分に合う本屋が見つかればしめたものですし、その日の気分によって使い分けてもいいのです。
(P18:書棚は本屋によって違う より)
ちょっとだけ余談なのですが、みなさんは本屋さんで本を選ぶとき、どうやって買う本を決めているでしょうか?
目次だけを読んで大体の内容をだいたい把握して買うという人もいれば、推理小説などでは一切の先入観を入れないようにあらすじや帯の推薦文も読まずにタイトルと冒頭だけで決めるという人もいるようです。
僕の場合は、小説ならタイトルで手にとって、あらすじや最初の方をパラパラめくって決めたり、あとは平積みの本のジャケ買いもたまにしたりします。
小説以外の物は、目次をざっと見て、余裕があれば携帯で著者をサッと調べたり、ぱらぱらっとめくってそのまま買ったり、その時の気分やマイブーム、お財布の具合によってまちまちです。
もしよかったらみなさんの本の買い方なんてちょっと教えてもらえたら、僕はとっても楽しいです。
電子書籍と紙の本との出会い方の違い
前に微妙な記事でも書きましたが、僕はKindleを使用して電子書籍も読んでいます。
Kindleを買ってから約1ヶ月、正直にいうと、こんなに読書環境が良くなるとは思いませんでした。
いつでもどこでも好きなときに好きな本をあの持ちやすさで読めるというのは、実際に使ってみないとわからなかった体験でした。
でも、一つだけネックがあるとすれば、読みたい本の見つけづらさにありました。
もちろん、それはそれで便利でいいのですが、リアルな本屋があるべきいきばんの理由は、「人間はすべての欲望を言語化できていない」というところが根本的なところにあります。
(P42:人は自分のやりたいことをしらない より)
始めから自分の読みたい本のタイトルがわかっていれば、簡単です。Kindleストアの検索欄にタイトルを打ち込んでクリックするだけです。
ですが、漠然と面白い本が読みたいという時はどうしたらいいでしょうか。
今ではAmazonのオススメや他の人のブログでおすすめしている本など、ネットでもある程度はおもしろそうと思える本をさがしだすことはできますが、僕の場合はどうしても、ネットで見つけた本はジャンルが偏っていたり、以前から知っていた本になりがちです。
僕は、面白い本が読みたいと思った時は、本屋さんに行って、色んな本を手に取りながら店内をぐるぐると徘徊します。すると、ある本棚の中に、一冊(場合によっては複数)、とてつもなく面白そうに見える本がかならず見つかるのです。
それはさながら子供の頃にやった宝探しゲームのようでもあります。
その“お宝”と出会えた感動が、その本と僕のストーリーになり、一つ一つの本が思い出になるのです。
だいぶくさい書き方をしましたが、僕は自分が本屋さんで買った本は、おそらくすべて、何歳ごろにどこの本屋で買ったのかを覚えています。
それほどの体験をして買った本なので、僕はどうしても本を売るということができません。なので蔵書は増える一方です(笑)
たびたび実家に送り込んではいるので、部屋に本が溢れかえるほどのことはないのですが、なかなか整理は難しいです。
唐突なまとめ
先程も言いましたが、読む環境という点においては、僕は電子書籍のほうが優れていると思います。(もちろん紙をめくるあの感触も好きですが)
しかし、本屋さんを巡って何万冊の中から偶然にも出会うことができた一冊の本に愛着を持って接するのも、僕の読書のやり方です。
正直なはなし、今のところ僕の中で明確な住み分けの方法はありません。
自己啓発系や新書などは、おそらくほとんどKindleで読むことになるかと思います。
ですが、小説となると、実物も中古で100円くらいで買えますし、かと言ってネットでおすすめされているものは思わずその場でポチってしまうかもしれませんし、なんとも言えない状況です。
できることならば双方のいいとこ取りをしたいのですが、今のところその方法は思いついていません。見つかったらまたブログに書きます(笑)
とりあえずは自分の欲望の赴くままに、好きなように読書を楽しんでいけたらと考えています。